眠りが浅いのはなぜ?不眠のタイプと東洋医学の考え方、鍼灸でできること
夜中に何度も目が覚める。夢ばかり見て、朝起きても眠った気がしない。時間は布団に入っているのに、疲れが抜けない。「眠りが浅い」というお悩みは人に伝えにくく、ひとりで抱え込んでしまいがちです。
先に要点をお伝えすると、眠りの浅さには「夜中に目が覚める」「早く目が覚める」「ぐっすり眠った感じがしない」などいくつかのタイプがあり、東洋医学ではそれぞれを体質やバランスの偏りから捉えます。当院では、その見立てに加えて良導絡で自律神経の状態を数値で確認し、ご説明してから施術の方針をご相談しています。
本記事では、眠りが浅いと感じるときのタイプ分け、医療機関に相談したいサイン、東洋医学の見方、鍼灸でできることと当院の進め方、そして毎日の中でできる工夫までを順にご説明します。
INDEX≡目次
「眠りが浅い」とはどんな状態か
「眠れない」と一口に言っても、困りごとの中身は人によって違います。ご自身がどれに近いかを知ることが、最初の一歩になります。
不眠の4つのタイプ
| タイプ | よくある感じ方 | 「眠りが浅い」との関係 |
|---|---|---|
| 入眠障害 | 布団に入ってもなかなか寝つけない | 寝つきのお悩み |
| 中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚め、そのあと眠りにくい | 眠りが浅いと感じやすい |
| 早朝覚醒 | 予定より早く目が覚め、そのまま眠れない | 眠りが浅いと感じやすい |
| 熟眠障害 | 時間は眠っているのに、ぐっすり眠った感じがない | 眠りが浅いと最も感じやすい |
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」などの一般的な分類をもとに当院で整理
いくつかのタイプが重なっている方も多くいらっしゃいます。「夜中に目が覚めて、朝も早く目が覚めてしまう」というように、組み合わせで感じている場合も少なくありません。
眠りが浅くなりやすい背景
眠りの浅さには、さまざまな背景が関わっていると言われています。
- 寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ている
- 夕方以降のカフェイン、寝る前の飲酒
- 仕事や人間関係の緊張が、夜になっても抜けない
- 寝室の明るさ・温度・音
- 年齢による睡眠の変化
- 更年期など、ホルモンのバランスが変わる時期
お酒は寝つきを助けるように感じられても、夜の後半の眠りを浅くしやすいと言われています。「寝酒をすると夜中に目が覚める」という方は、一度見直してみる価値があるかもしれません。
先に医療機関へ相談していただきたいサイン
次のような場合は、眠りの浅さの背景に別の病気が隠れていることもあります。鍼灸を考える前に、まず医療機関で医師の診断を受けていただくことをおすすめしています。
- 大きないびきや、眠っている間の呼吸の止まりを家族に指摘された
- 昼間に耐えられないほど眠くなる
- 気分の落ち込みが続く、何をしても楽しめない
- 脚がむずむずして眠れない
- 眠れない状態が長く続き、日中の生活に支障が出ている
医療機関では、睡眠外来や心療内科などで相談できます。診断やお薬の処方は医師の役割で、鍼灸師には行えません。医療機関での治療と並行して、鍼灸を取り入れる方もいらっしゃいます。
当院のこと
「測ってから施術する」当院の進め方
HARI CHOCOMINT では、良導絡で自律神経の状態を数値で確かめてから、その日の施術を組み立てます。どんな方法を使い、料金はどのくらいか。まずは読んで確かめてみてください。
東洋医学から見た「眠りが浅い」
鍼灸のもとになっている東洋医学では、眠りを「心(しん)」の落ち着きと深く結びつけて考えます。ここでいう「心」は、心臓だけでなく、意識や精神の働きを含む言葉です。心が落ち着いていれば眠りは深く、心がざわついていれば眠りは浅くなる、という考え方です。
眠りの浅さを捉える代表的な見立て
中医学の教科書的な分類では、不眠をいくつかのタイプに分けて考えます。代表的なものを、わかりやすい言葉に置き換えて整理しました。
| 見立て | イメージ | よく一緒に語られる様子 |
|---|---|---|
| 心脾両虚(しんぴりょうきょ) | 考えすぎや疲れで、心と胃腸のエネルギーが不足 | 夢が多い、目が覚めやすい、疲れやすい、食欲が落ちる |
| 肝気鬱結(かんきうっけつ) | ストレスで気の巡りが滞る | イライラ、ため息、首肩のこわばり、寝つきにくい |
| 陰虚(いんきょ) | 体をうるおし冷ます力が不足し、熱がこもる | 寝汗、ほてり、夜中や明け方に目が覚める |
| 心胆気虚(しんたんききょ) | 気が不足し、驚きやすく不安を感じやすい | 物音で目が覚める、不安感、眠りが浅い |
| 胃の不和(いのふわ) | 食べすぎや遅い夕食で胃腸に負担がかかる | 胃もたれ、お腹の張り、寝苦しさ |
出典:東洋医学(中医学)の一般的な不眠の分類をもとに当院で整理
こうした見立ては、医学的な病名とは別の物差しです。ひとりの方に複数の見立てが重なることもよくあります。
西洋医学の「自律神経」との重なり
東洋医学の見立ては、現代の言葉でいう自律神経のバランスと重ねて説明されることがあります。夜になっても活動モード(交感神経)が続き、休息モード(副交感神経)への切り替えがうまくいかない状態は、東洋医学でいう「心がざわついている」「気の巡りが滞っている」状態と通じるところがあります。
自律神経のしくみそのものについては、「自律神経の乱れ」とは?の記事でやさしくご説明しています。
ご相談だけでも
自分の場合はどうなのか、気になったら
症状や体質、通えるペースは一人ひとり違います。「鍼が向いているのか」「何回くらいを考えればよいか」など、施術者の Masae に LINE で気軽にご相談ください。予約をしなくても大丈夫です。
LINEで相談する施術中は返信が遅れることがあります。
鍼灸でできること|当院の進め方
鍼灸は、はり師・きゅう師の国家資格をもつ施術者が行う施術です。眠りの浅さに対して、当院では次の順番で進めています。
①無料カウンセリングでお話をうかがう
まず30分の無料カウンセリング(Zoomまたはお電話)で、眠りのタイプ、いつ頃からか、生活のリズム、医療機関への受診状況などをうかがいます。いきなり施術のご予約はお受けしていません。
②良導絡で自律神経の状態を測る
施術の当日は、良導絡(りょうどうらく)で手足の24か所の皮膚の電気の通りやすさを測ります。交感神経が優位に振れているか、左右差はあるかといった傾向を数値でお見せし、東洋医学の見立てと合わせてご説明します。良導絡は病名を判定するものではなく、いまの状態の傾向を知るための目安です。
③測定結果をもとに施術する
測定の結果とご希望をもとに、手足や背中のツボへのはり・きゅう、頭のツボを使う頭鍼(YNSA)などを組み合わせます。施術のあとは、もう一度お体の様子をうかがい、次回までの過ごし方をご一緒に考えます。
眠りに対して鍼灸がどう考えられているか、通うペースの目安などは、不眠と鍼灸の記事と不眠症の鍼灸の流れと通うペースの記事で詳しくご紹介しています。
なお、鍼では内出血やだるさが出ることがあり、まれに出血や感染のおそれもあります。こうしたリスクも、施術の前にご説明しています。
今夜からできる、眠りのための工夫
眠りは、日中の過ごし方とも深くつながっています。今夜から試しやすい工夫を挙げます。
- 起きる時間をそろえる:寝る時間より、まず起きる時間を一定にする
- 朝、光を浴びる:起きたらカーテンを開け、体内時計のリズムを整えるきっかけにする
- 夕方以降のカフェインを控える:コーヒー・緑茶・エナジードリンクなど
- 寝る1〜2時間前にぬるめのお風呂:体温がゆるやかに下がるころ、眠りに入りやすいと言われています
- 寝る前の画面時間を短く:明るい画面から少し離れ、照明も落とし気味に
- 眠れないときは一度布団から出る:眠くなってから布団に戻る
東洋医学の見方では、夕食を寝る直前にとらないこと、体を冷やしすぎないことも大切にされています。全部を一度に変える必要はありません。続けやすいものをひとつ選んで、数日〜数週間、ご自身の眠りの様子を見てみてください。
初回は無料カウンセリングから
まずは30分、お話をうかがいます
Zoom またはお電話で、今のお悩みとご希望をうかがい、施術の組み立てと通うペースをご提案します。その場でお決めいただかなくて構いません。
東京23区へ出張/レンタルサロン 9:00〜21:00・年中無休
よくあるご質問
睡眠薬を飲んでいても、鍼を受けられますか?
はい、ご相談いただけます。お薬は医師の指示どおりに続けていただき、自己判断でやめたり減らしたりしないようお願いしています。服用中のお薬は、カウンセリングの際にお知らせください。
何回くらい通えば、眠りが変わりますか?
回数をお約束することはできません。変化の感じ方には個人差があります。当院では、測定の数値とご本人の体感を毎回確認しながら、通う間隔をご相談しています。
夜遅い時間でも施術を受けられますか?
営業時間は9:00〜21:00(年中無休)です。施術は1回90分のため、開始時間は無料カウンセリングの際にご相談ください。東京23区のご自宅や職場へうかがう出張型で、レンタルサロンでの施術も承っています。料金は1回18,000円〜(近隣エリア・ご自宅・職場への出張・税込・交通費込み)で、詳しくはメニュー・料金ページをご覧ください。
まとめ|眠りのタイプを知り、いまの状態を確かめる
「眠りが浅い」と感じるときは、中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害など、いくつかのタイプが関わっています。東洋医学では、それを心の落ち着きや気の巡り、体のうるおいのバランスから捉えます。いびきや強い眠気、気分の落ち込みがある場合は、まず医療機関にご相談ください。
当院では、良導絡でいまの自律神経の状態を数値でお見せし、ご説明してから施術の方針をご相談しています。眠りのことを、一度言葉にして話してみるだけでも構いません。まず、いまの状態を一緒に見てみませんか。ご相談は公式LINEからどうぞ。