良導絡とは|皮膚の電流で自律神経の状態を数値で見える化する測定手法
「良導絡(りょうどうらく)」と検索して、このページに辿り着かれた方は、鍼灸院や治療系のサロンで「良導絡測定」という言葉を目にしたのかもしれません。あるいは、自律神経のバランスを数値で確認できるという話を耳にしたのかもしれません。
良導絡とは、皮膚の電気の流れやすさを両手両足の24点で測定し、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスと12本の経絡の状態を数値で可視化する東洋医学の手法です。1950年、京都大学医学部の中谷義雄博士が発見しました。
本記事では、良導絡の定義・歴史・測定でわかること・実際の測定手順・鍼灸施術との関わりまでを順にご紹介します。当院(HARI CHOCOMINT)では、この良導絡測定を全ての施術に組み合わせています。「まず状態を見てから施術方針を決める」という当院のスタンスの中心にある手法です。
なんとなく気になっている方も、これから測定を受けようか迷っている方も、この記事を読むことで良導絡の全体像をご理解いただけたら幸いです。
INDEX≡目次
- 1良導絡とは|自律神経の状態を数値で見える化する東洋医学の測定手法
- ►良導絡の基本的な定義
- ►良導絡と経絡・ツボの関係
- ►「測ってから施術する」というアプローチの意味
- 2良導絡の歴史|1950年、中谷義雄博士が発見した測定原理
- ►中谷義雄博士による発見の経緯
- ►皮膚の電気抵抗と体調の関係
- ►東洋医学の経穴と科学的測定点の一致
- 3良導絡で何がわかるのか|自律神経のバランスと24本の経絡の状態
- ►自律神経のバランス(交感神経/副交感神経)
- ►12本の経絡ごとの状態
- ►測定結果の見方
- 4良導絡の測定手順|実際の流れをステップで解説
- ►ステップ1:問診・体調の確認
- ►ステップ2:手足24点の測定
- ►ステップ3:測定結果の説明とご相談
- 5良導絡測定と鍼灸施術の関係|「見える化してから施術する」意味
- ►測定結果に基づく施術方針のご相談
- ►YNSA(山元式新頭鍼療法)との組み合わせ
- ►施術後の再測定で変化を確認する
- 6良導絡測定を受けられる場所|HARI CHOCOMINTの取り組み
- ►当院で良導絡を導入している理由
- ►施術メニューとの組み合わせ
- ►初めての方が知っておきたいこと
- 7よくあるご質問
- ►Q. 良導絡の測定は痛みがありますか?
- ►Q. 良導絡測定はどのくらいの時間がかかりますか?
- ►Q. 良導絡の測定結果は病院の検査と同じですか?
- ►Q. 良導絡測定だけを受けることはできますか?
- ►Q. 良導絡はどのような方が受けられますか?
- ►Q. HARI CHOCOMINTはどこで受けられますか?
良導絡とは|自律神経の状態を数値で見える化する東洋医学の測定手法
良導絡とは、皮膚に微弱な電流を流し、その通電性から自律神経のバランスと12本の経絡の状態を数値で可視化する東洋医学ベースの測定手法です。両手両足の代表測定点(合計24点)を計測し、その数値のパターンから今の身体の状態を読み解きます。
「良導」は「電気を良く導く」、「絡」は経絡の絡を意味します。名前の通り、皮膚の電気の流れやすさを、経絡ごとに測る手法です。当院では、この良導絡による測定を、施術に先立って必ず行っています。
良導絡の基本的な定義
良導絡は、皮膚の電気抵抗(電流の流れやすさ)を測ることで、身体の状態を確認する測定手法です。皮膚の電気の流れやすさは、その日の体調や自律神経の働きによって変化します。良導絡はこの変化を数値として捉えるため、感覚だけに頼らずに状態を把握できるという特徴があります。
測定に使うのは、微弱な電流だけです。針を刺したり、皮膚を切ったりすることはありません。測定点に電極をあてる、それだけの手順です。
良導絡と経絡・ツボの関係
東洋医学には、「経絡(けいらく)」と呼ばれる身体のエネルギーの流れの経路がある、と考えられてきました。経絡は全部で12本あり、それぞれ肺・大腸・胃・脾・心・小腸・膀胱・腎・心包・三焦・胆・肝の各臓腑と対応する、とされています。
良導絡で興味深いのは、皮膚の電気が流れやすい点が、東洋医学のツボ(経穴)とかなり一致することが確認された点です。数値としてはっきり見える現象と、古くから伝わる経絡・経穴の理論が重なり合う。ここに良導絡の面白さがあります。
「測ってから施術する」というアプローチの意味
鍼灸院や治療院に対して、「何をされるのか分からない」「効くのか分からない」と不安を持たれる方は少なくありません。当院がお会いする方の中にも、そう感じている方は多くいらっしゃいます。
だからこそ、当院では「見える化してから、施術する」を大切にしています。まず良導絡で今の状態を測り、数値やグラフをご本人と一緒に確認したうえで、施術方針をご相談する。この順番を守るためのツールが、良導絡なのです。
当院のこと
「測ってから施術する」当院の進め方
HARI CHOCOMINT では、良導絡で自律神経の状態を数値で確かめてから、その日の施術を組み立てます。どんな方法を使い、料金はどのくらいか。まずは読んで確かめてみてください。
良導絡の歴史|1950年、中谷義雄博士が発見した測定原理
良導絡は、1950年に京都大学医学部の中谷義雄博士によって発見された測定手法です。臨床の場で偶然の一致から始まり、その後多くの臨床データの蓄積によって「良導絡自律神経調整療法」として体系化されました。
良導絡は決して古い時代の遺物ではなく、公式良導絡団体や松森裕司先生などの現役の指導者によって、今も学術的な体系化と教育が続けられています。
中谷義雄博士による発見の経緯
中谷博士は、京都大学医学部で臨床研究をされていた際、腎臓病の患者さんの皮膚に電気を流したところ、特定の部位で電流が特に流れやすいことを見つけました。しかもその流れやすい部位は、東洋医学で古くから知られていた経絡上のツボ(経穴)とほぼ一致していたのです。
これが良導絡の出発点です。「経絡・ツボといった東洋医学の概念を、皮膚の電気抵抗という現代的な指標で捉え直せるのではないか」——この発見が、その後の良導絡の研究と臨床応用につながっていきました。
皮膚の電気抵抗と体調の関係
皮膚の電気の流れやすさは、実は日々変化しています。汗のかき方、緊張度合い、疲労、内臓の働きなど、さまざまな要因の影響を受けるためです。
良導絡はこの変化を「今日のこの瞬間のバランス」として測ります。同じ人でも、朝と夜、疲れた日とよく眠れた日では、数値のパターンが変わります。だからこそ、施術の前に毎回測ることに意味があります。
東洋医学の経穴と科学的測定点の一致
中谷博士が発見したのは、電気的に反応が強く出る点(良導点)と、東洋医学の経穴が対応するという事実でした。この事実は、東洋医学の理論を現代的な計測で確かめられる可能性を示したという意味で、当時としても画期的なものだったと言われています。
一方で、良導絡は「病名を診断するためのもの」ではなく、あくまで「自律神経のバランスと経絡の状態を確認するための測定手法」です。この点は誤解されやすいため、当院でも測定の前に必ずご説明しています。
良導絡で何がわかるのか|自律神経のバランスと24本の経絡の状態
良導絡の測定で分かることは、大きく分けて2つあります。1つ目は自律神経(交感神経・副交感神経)のバランス、2つ目は12本の経絡それぞれの状態です。両手両足の代表測定点(H点:手首の6点×2+F点:足首の6点×2=計24点)を測定し、その数値のパターンから読み取ります。
数値は「多い/少ない」ではなく、平均帯からどれくらい離れているかという見方をします。全体的に高い、低い、あるいは特定の経絡だけ突出している、といったパターンから、今の身体の傾向が見えてきます。
自律神経のバランス(交感神経/副交感神経)
自律神経は、意識せずに働く神経で、心臓の拍動・呼吸・消化・体温調節などを担っています。この中で「戦う・逃げる」に関わる交感神経と、「休む・整える」に関わる副交感神経のバランスは、体調に大きく影響すると言われています。
良導絡の全体数値が平均帯より高めであれば、体全体が「頑張り過ぎ」の方向に傾いている可能性が読み取れます。逆に全体的に低めであれば、疲労が蓄積してエネルギーが低下している傾向が見えてきます。数値そのものが「良い/悪い」を意味するのではなく、パターンの偏りを見るのがポイントです。
12本の経絡ごとの状態
24点の測定結果は、12本の経絡(左右あるので24分岐)に分けて表示されます。肺・大腸・胃・脾・心・小腸・膀胱・腎・心包・三焦・胆・肝——これらそれぞれについて、その日の状態が数値化されます。
例えば、胃経の数値が平均帯を大きく上回っていれば、消化器系が緊張気味であるサインとして読み解きます。肝経の数値が下がっていれば、疲労やストレスによる影響を意識した施術方針を組み立てる、というようにその日の測定結果に応じて施術を組み直せるのが良導絡を導入する意味です。
測定結果の見方
良導絡の測定結果は、グラフや数値表として表示されます。当院では、測定後にご本人と一緒にこの結果を見ながら、以下のような視点でご説明しています。
- 全体的な数値の水準(頑張り過ぎ/疲労気味)
- 経絡ごとの偏り(どの臓腑に負担が集中しているか)
- 左右差(片側だけ反応が強いか)
- 前回との比較(施術による変化が数値で見えるか)
数値の解釈は、単独で「病名」に結びつけないことが原則です。あくまで「今の傾向」を掴むための情報として活用します。
ご相談だけでも
自分の場合はどうなのか、気になったら
症状や体質、通えるペースは一人ひとり違います。「鍼が向いているのか」「何回くらいを考えればよいか」など、施術者の Masae に LINE で気軽にご相談ください。予約をしなくても大丈夫です。
LINEで相談する施術中は返信が遅れることがあります。
良導絡の測定手順|実際の流れをステップで解説
当院での良導絡測定は、約10分程度で完了します。測定自体は微弱な電流を測定点にあてるだけで、注射のような痛みや、採血のような出血は伴いません。ピリッとした感覚を覚える方はいらっしゃいますが、多くの方は「これで測っているんですね」と拍子抜けされます。
ここでは、実際の流れをステップで見ていきます。
ステップ1:問診・体調の確認
まず、その日の体調・気になっている症状・生活の状況などをお伺いします。良導絡の数値は日々変化するため、「今日はどんな状態か」を言葉で共有することから始めます。
「病院では異常なしと言われた」「なんとなく調子が出ない」「原因はわからないが眠りが浅い」——このような、はっきりした病名にならないお悩みを持って来られる方も多くいらっしゃいます。当院では、こうした感覚も含めて受け止めることを大切にしています。
ステップ2:手足24点の測定
問診の後、両手両足の代表測定点24点を順に測定します。測定機に接続された電極を、測定点に軽くあてるだけです。力を入れる必要はなく、じっとしている必要もありません。
測定中に微弱な電流が流れるため、人によっては「ピリッ」と感じることもあります。ただし、鍼を刺すような感覚とは全く異なりますし、皮膚に何か残るということもありません。全24点でおよそ10分ほどで完了します。
ステップ3:測定結果の説明とご相談
測定が終わると、結果がグラフや数値表として画面に表示されます。当院では、この結果をご本人と一緒に見ながら、以下をご説明します。
- 全体的な数値の水準(頑張り過ぎ気味/疲労気味など)
- どの経絡に偏りが見られるか
- 気になっている症状との関連性
- 今日の施術方針の候補
そのうえで、「今日はどのような方針で進めましょうか」とご相談します。ここが当院にとって最も重要な時間です。方針は施術者だけで決めず、必ずご本人と共有します。
良導絡測定と鍼灸施術の関係|「見える化してから施術する」意味
良導絡は、それ自体が施術ではなく、施術方針を組み立てるための情報源です。当院では、この情報を鍼灸施術と組み合わせることで、「今日のあなたに合わせた施術」を実現しています。
なぜ測定を組み合わせるのか。理由は明確です。感覚だけで施術方針を決めると、施術者側の推測に頼る割合が大きくなるからです。良導絡があれば、数値という共通の言語で、ご本人と施術者が同じ画面を見ながら方針を決められます。
測定結果に基づく施術方針のご相談
例えば、良導絡の測定で「全体的に数値が高く、特に胆経・肝経の値が突出している」というパターンが見えたとします。この場合、当院ではストレスや緊張への配慮を優先した施術方針をご提案します。
逆に、全体的に数値が低く、脾経・肺経が特に落ち込んでいるパターンであれば、エネルギーを補う方向の施術を軸に考えます。数値のパターンに応じて、施術の狙いを組み立て直せるのが、良導絡を組み合わせる最大の意味です。
YNSA(山元式新頭鍼療法)との組み合わせ
当院の中核メニューはYNSA(山元式新頭鍼療法)です。YNSAは、宮崎県の山元敏勝博士が開発した頭鍼(頭に鍼を刺す)の手法で、国内外の学会で研究と教育が続けられています。
当院では、良導絡で全身のバランスを測ってからYNSAの施術方針を組み立てます。「頭の鍼だけを流れ作業でやる」のではなく、その日の状態に合わせて刺入点や方針を組み替える。この組み合わせが当院の中核です。
施術後の再測定で変化を確認する
当院では、必要に応じて施術の前後で良導絡を再測定することもあります。同じ日の中で、数値がどう変化したかを見ていただくためです。
もちろん、1回の施術で全ての数値が理想的なパターンに整うわけではありません。ただし、「施術によって身体が動いた」という事実を数値として確認できることは、その後の通院方針をご相談するうえでも大切な情報になります。
良導絡測定を受けられる場所|HARI CHOCOMINTの取り組み
良導絡の測定を導入している鍼灸院は、全国的にはまだ多くありません。当院(HARI CHOCOMINT)では、良導絡測定を全ての施術に組み合わせています。東京23区内のご自宅・職場へうかがう出張と、レンタルサロンからお選びいただけます。
「まず状態を測ってみたい」「話を聞いてみたい」という方も歓迎しています。最初のご相談から、決して急かすことはありません。

当院で良導絡を導入している理由
当院が良導絡を導入している理由は、シンプルです。「何をされるのか分からない」という不安を、少しでも減らしたいから。数値やグラフを一緒に見ながら方針をご相談すれば、施術は「してもらうもの」ではなく「一緒に組み立てるもの」に変わります。
施術者のMasaeは、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格3つを持ち、医療従事者としての現場経験は約13年です。長い臨床の中で辿り着いたのが、この「測ってから施術する」というアプローチでした。
施術メニューとの組み合わせ
当院のメニューは、以下を中心に構成されています。全てのメニューに良導絡測定を組み合わせています。
- YNSA(山元式新頭鍼療法)頭鍼:頭に鍼を刺す手法。学会所属の施術者が担当
- 美容鍼:顔・首・デコルテのケア
- マイクロカレント:微弱電流を用いたケア
料金は1回18,000円(ご自宅・職場への出張)/21,000円(レンタルサロン)です。エリアとご利用の回数によって変わります。初回から回数をお約束いただく必要はありません。まずは1回、状態を測ってみるところからで大丈夫です。
初めての方が知っておきたいこと
初めて鍼灸院にいらっしゃる方の多くが不安に思われるのは、「痛いのでは?」という点です。当院では、この点について正直にお伝えします。鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針のような筒状ではありません。ただし、刺入時にチクッとする感覚はあります。「全く痛くない」とは言えません。
また、鍼灸施術には内出血・だるさ(瞑眩:めんげん)・出血・感染リスクなどの主なリスク・副作用があります。当院では、これらのリスクについても事前にご説明したうえで施術を行います。何か気になることがあれば、施術前に遠慮なくお伝えください。
初回は無料カウンセリングから
まずは30分、お話をうかがいます
Zoom またはお電話で、今のお悩みとご希望をうかがい、施術の組み立てと通うペースをご提案します。その場でお決めいただかなくて構いません。
東京23区へ出張/レンタルサロン 9:00〜21:00・年中無休
よくあるご質問
Q. 良導絡の測定は痛みがありますか?
微弱な電流を皮膚の測定点にあてるだけの測定なので、痛みはほとんど感じられません。ピリッとした感覚を覚える方もいらっしゃいますが、注射や採血のような痛みは伴いません。皮膚を傷つけることもありませんので、初めての方でもご安心いただけます。
Q. 良導絡測定はどのくらいの時間がかかりますか?
測定自体は約10分程度で完了します。当院ではその後、測定結果を一緒に確認しながら施術方針をご相談する時間を設けています。ご相談を含めると、初回はゆっくりお時間を確保しています。
Q. 良導絡の測定結果は病院の検査と同じですか?
いいえ、良導絡は医療機関の検査(診断)とは異なります。自律神経のバランスや経絡の状態を確認するための、東洋医学ベースの測定手法です。病名の診断はできません。医療的な診断や治療が必要な場合は、必ず医療機関にご相談ください。
Q. 良導絡測定だけを受けることはできますか?
当院では良導絡測定は施術と組み合わせて行っています。まず状態を確認したい、話を聞いてみたい、という方は、初回のご相談時にお気軽にお申し付けください。無理に施術をお勧めすることはありません。
Q. 良導絡はどのような方が受けられますか?
年齢制限は特に設けておりません。ただし、ペースメーカーを装着されている方や、皮膚に炎症・傷がある部位のある方など、測定を控えていただくケースもあります。持病や服薬状況などは、事前にお知らせください。当院で判断が難しい場合は、かかりつけの医療機関にご相談いただくことをお願いしています。
Q. HARI CHOCOMINTはどこで受けられますか?
固定の店舗はありません。東京23区内のご自宅・職場へうかがう出張と、レンタルサロンの2つからお選びいただけます。営業は9:00〜21:00、年中無休です。初回は30分の無料カウンセリング(Zoom またはお電話)からお願いしており、公式LINE(@075usldr)で承っています。気になることがあれば、LINEでお気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご予約:ご質問やご相談は、公式LINE(@075usldr)からもお受けしています。「良導絡だけ気になっている」「まず話だけ聞きたい」といったご相談も歓迎しています。東京23区、ご希望の場所でお待ちしています。