自律神経の鍼のツボ|測ってから選ぶ、当院の順番のお話
眠りが浅い、朝起きても疲れが抜けない、心がざわつく——そんな不調に対して「自律神経に効くツボ」を探しておられる方は多くいらっしゃいます。この記事にたどり着かれた方も、そのお一人ではないでしょうか。
先に、当院からの立場をお伝えしておきます。当院は、どのツボについても「押せば自律神経が整います」と断言することは控えています。同じ症状でも、その方の体の状態によって選ぶ施術点は変わってきます。まずは今の自律神経のバランスを良導絡(りょうどうらく)で測定し、数値をご覧いただいてから施術方針をご相談する、という順番で進めているのが当院の考え方です。
本記事では、自律神経の基礎、公的な情報源で自律神経と関連して名前が挙がるツボ、セルフケアと鍼施術の線引き、当院が「このツボが効く」と書かない理由、良導絡とYNSA(山元式新頭鍼療法)の位置づけ、初めての方の当日の流れ、の順で整理します。ご検討中の判断材料になれば嬉しく思います。
INDEX≡目次
- 1「自律神経に効くツボ」を検索している方へ|先にお伝えしたいこと
- ►この記事の立ち位置|一般的なツボの解説と、当院の考え方
- ►「このツボで自律神経が整う」と断言できない理由
- ►当院の順番|まず良導絡で測ってから、方針をご相談する
- 2自律神経とは|交感神経と副交感神経、それぞれの役割
- ►交感神経=日中に働く「アクセル」
- ►副交感神経=夜間に働く「ブレーキ」
- ►バランスが崩れると出やすい体のサインの例
- 3自律神経と関連して語られることが多いツボ|一般的な解説
- ►百会(ひゃくえ)|頭頂部にあるツボ
- ►神門(しんもん)|手首の内側のツボ
- ►内関(ないかん)|前腕の内側のツボ
- ►合谷(ごうこく)|手の甲のツボ
- ►足三里(あしさんり)|膝下のツボ
- 4「ツボ押し」と「鍼」は違うものです|セルフケアと施術の線引き
- ►手で押すツボ押し(セルフケア)の位置づけ
- ►鍼を用いた施術は国家資格が必要な行為
- ►セルフケアで気をつけていただきたい点
- 5当院が「このツボを刺せば整います」と書かない理由
- ►効果の断定は客観的事実として証明できない
- ►同じ症状でも、その方に合う施術点は異なる
- ►測る → 見せる → 説明する → 施術する、という順番
- 6良導絡とYNSA|自律神経の状態を可視化してから施術点を選ぶ
- ►良導絡とは|皮膚の電流から自律神経のバランスを測る手法
- ►測定結果はその場で数値・グラフでご覧いただけます
- ►YNSA(山元式新頭鍼療法)|頭皮への施術という選択肢
- 7病院で「異常なし」と言われた方へ|鍼灸という選択肢の考え方
- ►「異常なし」でも不調が続くときに考えられること
- ►医療機関の受診と鍼灸の関係|どちらかを否定しない
- ►薬に頼らずケアしていきたい方の選び方の考え方
- 8初めての方の当日の流れ|問診から施術後のアフターケアまで
- ►①問診・触診で今のお困りごとをうかがう
- ►②良導絡で自律神経の状態を測定
- ►③測定結果をご覧いただき、施術方針をご相談
- ►④YNSA頭鍼を中心とした施術/アフターケア
- 9よくあるご質問
- ►自律神経の乱れに「このツボが効く」というのは本当ですか?
- ►自宅でツボ押しをするだけでも意味はありますか?
- ►鍼は誰でも打てるものですか?
- ►良導絡の測定は痛みますか?時間はどれくらいかかりますか?
- ►YNSA(山元式新頭鍼療法)で頭に鍼を刺すと聞きました。怖いのですが。
- ►病院で「異常なし」と言われました。それでも鍼灸を受けていいですか?
「自律神経に効くツボ」を検索している方へ|先にお伝えしたいこと
「自律神経に効くツボ」を探している方に、まず先にお伝えしたいのが当院の立ち位置です。ツボの一般的な解説はご紹介しますが、「このツボを押せば・刺せば自律神経が整います」という書き方は本記事全体で採っていません。代わりに、まず良導絡で自律神経の状態を測ってから、その方に合う施術点を組み立てる、という順番をご提案しています。
当院の順番|施術点を選ぶ前に、まず良導絡で「測る」
測る
良導絡で自律神経(交感/副交感)のバランスを数値で測定します。
見せる
測定結果を数値・グラフでその場でご覧いただきます。
説明する
今どの傾向にあり、どの施術点をなぜ使うのかをご説明します。
施術する
ご納得いただいたうえで、YNSA頭鍼などの施術に進みます。
効果を約束するのではなく、順番を透明にするという考え方です。
この記事の立ち位置|一般的なツボの解説と、当院の考え方
この記事は「自律神経の不調に関連して、東洋医学や公的な情報源でよく名前が挙がるツボ」を一般的な解説として整理する記事です。当院の効果を保証する記事ではありません。ツボの位置や、そのツボがどんな文脈で語られてきたかは書きます。ただし「このツボが効く」への接続は行いません。
厚生労働省の「あはき・柔整広告ガイドライン」(令和7年2月18日)は、客観的事実として証明できない主張をホームページに掲載すべきでない事項として明記しています(厚生労働省 あはき・柔整広告ガイドライン)。当院はこの趣旨に沿って、書けることと書けないことを分けています。
「このツボで自律神経が整う」と断言できない理由
同じ「眠りが浅い」というお悩みであっても、原因になっていそうな自律神経の状態は、方によって異なるもの。交感神経が過剰に働き続けている方もいれば、副交感神経の切り替えがうまくいっていない方もおられます。同じ症状名でも、体の中で起きていることは一人ひとり違うということです。
そのため「このツボが自律神経全般に効きます」と一律に言い切ることは、当院としては誠実ではないと考えています。ツボや施術点は、その方の状態に合わせて選ぶもの。だからこそ、選ぶ前に「今どうなっているのか」を見るところから始めます。
当院の順番|まず良導絡で測ってから、方針をご相談する
当院の順番は「①測る → ②見せる → ③説明する → ④施術する」の4ステップです。良導絡(後述)で自律神経の状態を数値で測定し、その結果を画面でご覧いただきます。そのうえで、なぜこの施術点を使うのか、何を狙っているのかをご説明し、ご納得いただいてから施術に入ります。
この順番そのものが、当院がご提供している商品だと捉えています。効果を約束するのではなく、判断材料を見える形にしてお渡しする。ここに信頼を置いていただければ、当院にできることをお任せいただきやすくなると考えています。
当院のこと
「測ってから施術する」当院の進め方
HARI CHOCOMINT では、良導絡で自律神経の状態を数値で確かめてから、その日の施術を組み立てます。どんな方法を使い、料金はどのくらいか。まずは読んで確かめてみてください。
自律神経とは|交感神経と副交感神経、それぞれの役割
ツボの話に入る前に、そもそも自律神経とはどんな働きをする神経なのかを整理します。自律神経は、呼吸・体温・脈拍・消化など、意識しなくても働き続けている体の機能を調節している神経系です。交感神経と副交感神経の2種類があり、両者がシーソーのようにバランスを取り合っています。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」でも、自律神経は自分の意思とは独立して働き、内臓や血管などの働きを24時間コントロールしていると解説されています(e-ヘルスネット 自律神経失調症)。
交感神経と副交感神経|働きの対比
| 観点 | 交感神経(アクセル/日中) | 副交感神経(ブレーキ/夜間) |
|---|---|---|
| 活動する場面 | 仕事・運動・緊張 | 休息・食後・睡眠 |
| 心拍・血圧 | 上げる | 落ち着かせる |
| 消化 | 抑える | 活発にする |
| 呼吸 | 速める | ゆっくりにする |
| 瞳孔 | 広がる | 縮まる |
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「自律神経失調症」等の公的解説を参考に整理
交感神経=日中に働く「アクセル」
交感神経は、体を活動モードに切り替える役割を担っています。日中の仕事、運動、緊張する場面で強く働きます。心拍数を上げ、血圧を上げ、瞳孔を広げ、気管を広げて呼吸を速くする、といった変化が起こります。
一方で消化管の動きは抑えられます。緊張しているときに食欲が落ちるのはそのためです。仕事や勉強に集中している時間帯、あるいは何かに対処しなければならないと感じている時間帯は、交感神経が優位に働いていると考えられます。
副交感神経=夜間に働く「ブレーキ」
副交感神経は、体を休息・修復モードに切り替える役割を担っています。夜間や食後、リラックスしている場面で強く働き、心拍数を落ち着かせ、血圧を下げ、消化管の動きを活発にします。
睡眠中も副交感神経が優位になり、体の修復が進みます。副交感神経がうまく働かなくなると、夜になっても脳が休まらず、寝つきの悪さや眠りの浅さといった不調につながるという指摘があります。
バランスが崩れると出やすい体のサインの例
交感神経と副交感神経のどちらかが優位に振れっぱなしになると、体には様々なサインが出やすくなると言われています。眠りの浅さ、朝の疲労感、頭痛、肩こり、動悸、消化不良、めまい、冷え、といったものです。
ただし、これらのサインは自律神経以外の原因からも起こりえます。当院はサインの有無だけで自律神経の状態を断定せず、良導絡で今のバランスを数値でご覧いただき、そのうえで施術方針をご相談します。
自律神経と関連して語られることが多いツボ|一般的な解説
ここからは、自律神経の不調と関連する文脈でよく名前が挙がるツボを、位置と一般論としての語られ方の観点から整理します。繰り返しになりますが、「このツボを押せば自律神経が整います」という書き方はいたしません。あくまで「どんなツボがどんな文脈で語られてきたか」という紹介です。
WHOは経穴の位置に関する国際標準文書「WHO Standard Acupuncture Point Locations in the Western Pacific Region」を公表しています(WHO Standard Acupuncture Point Locations)。ツボの位置そのものは、国際的に整理された事実として参照できます。
自律神経に関連して語られる代表的なツボ(一般論)
百会(ひゃくえ)
位置:頭頂部の中央。両耳の頂点を結んだ線と鼻から後方の線が交わる点
語られる文脈:心身の緊張、気分の落ち着かなさ
神門(しんもん)
位置:手首の内側、小指側のくぼみ
語られる文脈:緊張・不安、寝つきの悪さ
内関(ないかん)
位置:手のひら側の手首から指3本分ひじ側、2本の腱の間
語られる文脈:乗り物酔い・吐き気、自律神経系
合谷(ごうこく)
位置:手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ
語られる文脈:頭部・顔面の不調、日常の緊張やストレス
足三里(あしさんり)
位置:膝のお皿の外側下のくぼみから指4本分下
語られる文脈:胃腸の働き、日常的な疲労回復
「押せば必ず整う」という単純化はできません。あくまで一般的にどう語られてきたかの整理です。
百会(ひゃくえ)|頭頂部にあるツボ
百会は、頭頂部の中央、両耳の頂点を結んだ線と、鼻の中心から後方に伸ばした線が交わる位置にあります。名前は「百の経絡が会する場所」に由来するとされ、東洋医学の古典で古くから重要視されてきたツボの1つです。
頭部にある位置と、東洋医学における「気を巡らせる」という捉え方から、心身の緊張や気分の落ち着かなさに関連して語られる場面が多いツボです。ただし、押しさえすれば自律神経が整うといった単純な話ではありません。
神門(しんもん)|手首の内側のツボ
神門は、手首の内側、小指側のくぼみに位置します。手首を軽く曲げたときにできる横じわの上、小指側の腱の脇にあり、自分でも触れて位置を確認しやすいツボです。
東洋医学では「心(しん)」の経絡上のツボとして知られ、緊張や不安、寝つきの悪さといった話題の中で名前が挙がります。あくまで「そう語られてきた歴史がある」という位置づけで理解していただければと思います。
内関(ないかん)|前腕の内側のツボ
内関は、手のひら側の手首から指3本分(約6cm)ひじ側に上がった位置にあります。前腕の中央線上で、2本の腱の間に位置しています。手のひらを上に向けたときに触れやすいツボです。
このツボは、乗り物酔いや吐き気に関連する文脈で紹介されることが多く、実際に医療現場で使われるリストバンド型の刺激器具の目安位置にもなっています。自律神経系との関連で語られる場面も少なくありません。
合谷(ごうこく)|手の甲のツボ
合谷は、手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみに位置します。反対の手の親指で軽く押すと、少しじんとする感覚がある方が多いツボです。位置を覚えやすいため、東洋医学の入門書でも取り上げられる機会が多いツボです。
一般的には、頭部や顔面の不調に関連する文脈で語られる場面が多く、緊張やストレスに関連したセルフケアの話題でも名前が挙がるツボです。ただしお一人でお使いになる場合、強く押しすぎないよう気をつけていただきたい部位でもあります。
足三里(あしさんり)|膝下のツボ
足三里は、膝のお皿の外側下のくぼみから、指4本分下がった位置にございます。すねの骨のすぐ外側で、押すとやや張った感覚がある方が多いツボです。江戸時代の俳人・松尾芭蕉が旅の疲れを癒す目的で灸をすえていた、というエピソードでも知られています。
胃腸の働きや、日常的な疲労回復の文脈で語られることが多いツボで、自律神経系の話題でも取り上げられます。こちらも「押せば整う」の単純化はできませんが、東洋医学で長く重要視されてきたツボの1つです。
「ツボ押し」と「鍼」は違うものです|セルフケアと施術の線引き
ここで大事な線引きをお伝えします。「ツボ」という言葉で括られると、ご自宅で手指で押すセルフケアと、鍼を用いた施術が同じもののように見えてしまいます。この2つは、仕組みも、法律上の位置づけも違います。切り分けて理解しておいていただくと、ご自宅でできることと、施術者にお任せいただく部分の区別がつきやすくなります。
手で押すツボ押し(セルフケア)の位置づけ
手で軽く押す・さする・温めるといった行為は、日常のセルフケアの範囲に入ります。ご自宅で気分転換に取り入れていただく分には、特段の資格や許可は必要ありません。
ただし、セルフケアで期待していただける範囲は、あくまで「気持ちよさ」「一時的な緩み」といった感覚的な変化に留まります。ツボ押しで自律神経の乱れそのものを根本から整えられます、と期待されると、実態と乖離が生まれてしまいます。この点は正直にお伝えしておきたいところです。
鍼を用いた施術は国家資格が必要な行為
一方、鍼を用いた施術は「はり師」の国家資格が必要な行為です。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(あはき法)第1条で明記されています(厚生労働省 あはき師関係法令等)。ご自宅でご自身に鍼を刺すことは、原則として想定されていません。
Masaeは、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格3つを取得しており、医療従事者としての経験は約13年になります。鍼を用いた施術は、国家資格を持つ施術者にお任せいただくもの、という位置づけでご理解ください。
セルフケアで気をつけていただきたい点
ご自宅でツボ押しをされる場合、いくつか気をつけていただきたい点があります。強く押しすぎない、体調が悪いときは無理をしない、食後すぐや飲酒後は避ける、といった基本的な部分です。
持病がある方、妊娠中の方、服薬中の方は、事前に主治医にご相談ください。当院はセルフケアを否定するものではありませんが、体の状態によっては控えていただいた方が良い場面もあります。ご不安な点があれば、公式LINEでお気軽にお声がけください。
ご相談だけでも
自分の場合はどうなのか、気になったら
症状や体質、通えるペースは一人ひとり違います。「鍼が向いているのか」「何回くらいを考えればよいか」など、施術者の Masae に LINE で気軽にご相談ください。予約をしなくても大丈夫です。
LINEで相談する施術中は返信が遅れることがあります。
当院が「このツボを刺せば整います」と書かない理由
ここで改めて、当院の姿勢をお伝えします。当院は、どんなに評判のよいツボであっても「これを刺せば自律神経が整います」という書き方は選びません。理由は3つあります。
当院が「このツボを刺せば整います」と書かない3つの理由
効果の断定は客観的事実として証明できない
効果は体質・症状・体調で変わるため、全員に「効きます」と保証することは証明の難しい主張になります。
同じ症状でも合う施術点は方によって違う
「眠りが浅い」という一つの症状でも、原因になっている自律神経の状態は方によって異なります。
透明な順番でご説明することを優先している
効果の約束ではなく「測る→見せる→説明する→施術する」という順番そのものが、当院のご提供する価値です。
当院がお預かりするのは効果の保証ではなく、判断の材料です。
効果の断定は客観的事実として証明できない
1つめは、効果の断定が客観的事実として証明できないためです。鍼灸の効果は、その方の体質、症状、体調、生活習慣によって現れ方が変わります。全員に「効きます」と保証することは、証明の難しい主張になってしまうためです。
厚生労働省の「あはき・柔整広告ガイドライン」も、証明できない主張はホームページに掲載すべきでない事項として明記しています。当院はこの趣旨を踏まえ、書けることと書けないことを分ける姿勢を採っています。
同じ症状でも、その方に合う施術点は異なる
2つめの理由は、同じ症状名でも合う施術点は方によって違う、ということです。「眠りが浅い」というお悩み1つ取っても、原因になっている自律神経の状態は方によって異なります。交感神経が高止まりしている場合、副交感神経の立ち上がりが弱い場合、両方の変動幅そのものが小さくなっている場合——。
そのため、施術点も「症状名で決まる」ものではなく、「状態を測ってから決める」ものだと当院は考えています。この考え方が、次の理由に繋がります。
測る → 見せる → 説明する → 施術する、という順番
3つめは、当院がご提供しているのは「効果の約束」ではなく「透明な順番」だということです。良導絡で自律神経のバランスを測り、結果を画面でご覧いただき、なぜこの施術点を使うのかをご説明し、ご納得いただいてから施術に入ります。
施術者は「治す人」ではなく「一緒に整えていく人」だと考えています。順番を透明にすることで、ご自身の体の状態をご一緒に見ながら進めていける、というのが当院の姿勢です。
良導絡とYNSA|自律神経の状態を可視化してから施術点を選ぶ
当院の中核は「良導絡(りょうどうらく)測定」と「YNSA(山元式新頭鍼療法)」の掛け合わせです。ツボや施術点を先に決めるのではなく、まず良導絡で自律神経のバランスを数値でご覧いただき、その結果に基づいてYNSAの頭鍼を組み立てていく、という流れです。
良導絡とは|皮膚の電流から自律神経のバランスを測る手法
良導絡は、日本の中谷義雄博士が1950年代に提唱した手法です。皮膚の表面にごく弱い電流を流し、電流の流れやすさから自律神経(交感神経/副交感神経)のバランスを測るという考え方です。刺す施術ではないため、痛みはほとんどありません。
中谷博士は、皮膚上で電流が流れやすい点が、東洋医学のツボの位置とかなりの割合で一致することを見出し、この関係性を「良導絡」と名付けました。学会も継続して活動しており、良導絡自律神経学会が国内で研究発表を続けています(良導絡自律神経学会)。
測定結果はその場で数値・グラフでご覧いただけます
当院では、良導絡の測定結果を専用の機器で計算し、その場で数値・グラフとしてご覧いただけます。測定にかかる時間は数分程度。手足の代表点を順に測定していきます。
数値をご覧いただくことで、ご自身の自律神経の状態を「なんとなく」ではなく「今日はこう出ている」と客観的に把握しやすくなります。この見える化そのものが、当院にお越しいただく価値の中核だと捉えています。
YNSA(山元式新頭鍼療法)|頭皮への施術という選択肢
YNSAは、宮崎県の医師・山元敏勝博士が開発した頭鍼の療法です。頭皮上に反射点を体系化し、その反射点への施術で全身のバランスを整えていく、という考え方に基づいています。学会である日本YNSA学会が公式サイトで療法の概要を公開しています(日本YNSA学会)。
Masaeは学会に所属して学び続けており、YNSAを軸にした頭鍼を組み立てていきます。使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針のような筒状ではありません。チクッとした感覚はありますが、体の他の部位に鍼を刺すよりも刺激は穏やかだと感じていただける方が多い施術です。
病院で「異常なし」と言われた方へ|鍼灸という選択肢の考え方
医療機関で検査を受けても「異常なし」と言われ、それでもだるさや眠りにくさが続く方は少なくありません。この段階で、鍼灸を選択肢として調べ始められる方が多くいらっしゃいます。この項では、その位置づけを整理します。
「異常なし」でも不調が続くときに考えられること
血液検査や画像検査で目立った異常が見つからないのに、体の不調が続く場合、いくつかの可能性が考えられます。数値には表れにくい自律神経のバランスの偏り、生活習慣の影響、睡眠の質の変化、ストレスの蓄積、といったものです。
医療機関の検査は、明らかな疾患を発見することが目的です。数値化しにくい体調の揺らぎまでは、検査の目的から外れることもあります。だからといって「気のせい」ではなく、実際に不調としては感じておられるわけです。
医療機関の受診と鍼灸の関係|どちらかを否定しない
当院は、医療機関の受診を否定するものではありません。逆に、必要な方には医療機関の受診を優先していただくよう、ご案内しています。鍼灸と医療機関のどちらかを選ぶ、という話ではなく、両方をご自身の状態に合わせて使い分けていただく、という姿勢です。
薬を服用中の方も、施術を受けていただけます。ただし服用中のお薬は問診時に必ずお伝えください。医師の指示で服薬されている場合、自己判断で中断せず、主治医の指示を優先してください。
薬に頼らずケアしていきたい方の選び方の考え方
薬に頼らずケアしていきたい、というご希望をお持ちの方も多くいらっしゃいます。その場合も、鍼灸だけで全てが解決すると考えるよりは、鍼灸を「日常のケアの1つ」として位置づけていただくのが、現実的だと考えています。
鍼灸院を選ばれる際は、次のセクションでお伝えする「初めての方の当日の流れ」を各院で確認していただくと、ご自身に合うかどうかを判断しやすくなります。当院は良導絡での測定を必ずお入れしていますが、他院では別の方針を採っておられます。どの方針が合うかは、方によって違います。
初めての方の当日の流れ|問診から施術後のアフターケアまで
初めて鍼灸を受けるときの緊張は、当日の流れが分かっていないことから来る部分が大きいものです。当院の初回で実際に行うことを、順を追ってご説明します。
初めての方の当日の流れ|問診からアフターケアまで
① 問診・触診
目安:10〜15分
今のお困りごと・服薬状況・過去の施術経験をうかがい、首肩・お腹・手足のこわばりを確認します。
② 良導絡で自律神経を測定
目安:数分
手足の代表点に電極を当て、電流の流れやすさを測定します。刺す施術ではないので痛みはほぼありません。
③ 測定結果をご覧いただき、方針をご相談
目安:5〜10分
交感/副交感のバランスを画面で確認し、どの施術点をなぜ使うのかをご説明します。ご納得いただいてから次へ進みます。
④ YNSA頭鍼を中心とした施術
目安:20〜30分
頭皮上の反射点に、髪の毛ほどの細さの鍼を用います。体調により他の部位やマイクロカレントを組み合わせます。
⑤ アフターケア
目安:5〜10分
水分をとっていただき、当日の過ごし方をご案内します。内出血・だるさ・眠気が出る場合がありますが、多くは数日以内に落ち着きます。
気になることがあれば公式LINEで気軽にご相談ください。
①問診・触診で今のお困りごとをうかがう
まず、問診票にご記入いただいた内容をもとに、今のお困りごとをうかがいます。眠りの状態、日中の体調、ストレス要因、服薬状況、過去の施術経験——このあたりをお話しいただきます。触診で、首肩・お腹・手足のこわばりも確認します。
無理にお話ししていただかなくても構いません。話しづらいことは書面で共有していただく形でも大丈夫です。まずは、ご自身の状態をご一緒に整理していく時間だとお考えください。
②良導絡で自律神経の状態を測定
続いて良導絡での測定に入ります。手足の代表点に電極を順に当て、電流の流れやすさを測っていきます。刺す施術ではないため、痛みはほとんどありません。所要時間は数分程度です。
測定中は特別な姿勢を取っていただく必要はありません。リラックスしてお座りいただいた状態で測定します。息を止めていただく必要も、緊張していただく必要もありません。
③測定結果をご覧いただき、施術方針をご相談
測定が終わりましたら、結果を画面でご覧いただきます。交感神経・副交感神経のバランス、体のどのあたりに偏りが出ているか、といった情報を数値・グラフで確認します。ご自身の目で見ていただくことで、体の中で今どんなことが起きていそうかを把握しやすくなります。
そのうえで、この結果に対してどの施術点を使うか、なぜその施術点なのか、をご説明します。ご質問があればこの段階でお受けします。ご納得いただいてから、次の施術に進みます。
④YNSA頭鍼を中心とした施術/アフターケア
施術は、YNSA頭鍼を中心に組み立てていきます。頭皮上の反射点に、髪の毛ほどの細さの鍼を用います。体調やご希望に応じて、体の他の部位の施術やマイクロカレントを組み合わせるケースもございます。
施術後は、水分をとっていただいた後、当日の過ごし方をご案内します。ゆったりお過ごしいただくのが基本です。鍼施術の後には、内出血・だるさ・眠気などが出る場合があります。数日以内に落ち着くことがほとんどですが、ご心配なことがあれば公式LINEでお声がけください。
初回は無料カウンセリングから
まずは30分、お話をうかがいます
Zoom またはお電話で、今のお悩みとご希望をうかがい、施術の組み立てと通うペースをご提案します。その場でお決めいただかなくて構いません。
東京23区へ出張/レンタルサロン 9:00〜21:00・年中無休
よくあるご質問
自律神経の乱れに「このツボが効く」というのは本当ですか?
「このツボを押せば自律神経が整います」と断言することはできません。東洋医学の古典や鍼灸団体の解説で、自律神経の不調と関連して名前が挙がるツボはいくつかあります。ただし、同じ症状でも、その方の体の状態によって選ぶ施術点は異なります。当院では良導絡で自律神経のバランスを測定してから、方針をご相談します。
自宅でツボ押しをするだけでも意味はありますか?
手で押すツボ押し(セルフケア)は、日常のケアとして取り入れていただける範囲のものです。ただし、鍼を用いた施術と同じ変化を期待していただくものではありません。強く押しすぎない、体調が悪いときは無理をしない、といった点にお気をつけください。持病がある方や妊娠中の方は、事前に主治医にご相談ください。
鍼は誰でも打てるものですか?
鍼を用いた施術は、はり師の国家資格が必要な行為です(あはき法)。ご自宅でご自身に鍼を刺すことは、原則として想定されていません。ツボ押しはセルフケアの範囲、鍼を用いた施術は国家資格を持つ施術者にご依頼いただく、という線引きになります。
良導絡の測定は痛みますか?時間はどれくらいかかりますか?
良導絡は皮膚の表面に電極を当てて、ごく弱い電流の流れやすさを測る手法です。刺す施術ではないため、痛みはほとんどありません。測定自体は数分程度で、結果は当日その場で数値・グラフとしてご覧いただけます。
YNSA(山元式新頭鍼療法)で頭に鍼を刺すと聞きました。怖いのですが。
YNSAは頭皮のツボに施術する方法です。頭に刺すと聞くと不安に感じられる方は多くいらっしゃいます。当院では、良導絡の測定結果をご覧いただき、どこに何のために施術するのかをご説明してから進めます。使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針のような筒状ではありません。
病院で「異常なし」と言われました。それでも鍼灸を受けていいですか?
検査で異常が見つからないのに不調が続く方はいらっしゃいます。当院は医療機関の受診を否定するものではなく、まずは今の自律神経のバランスを良導絡で見ていただくところから始めます。気になる症状がおありでしたら、公式LINEでご相談いただけます。