頭痛が続くときの鍼|頭痛のタイプ、研究報告、受診の目安
夕方になると頭が締めつけられるように重くなる。月に何度か、ズキズキする頭痛で仕事を休むことがある。痛み止めを飲む回数が増えてきて、少し不安になっている。頭痛は身近な不調だからこそ、「このくらいで相談してよいのだろうか」と、つい我慢してしまうものです。
はじめに要点をお伝えすると、鍼は頭痛の種類によっては研究で一定の報告がある選択肢です。海外の研究のまとめでは、緊張型頭痛や片頭痛の頻度に対する鍼の報告が示されています。ただし、頭痛の中には急いで医療機関を受診すべきものもあります。当院では、まず医療機関で原因を確かめていただくことを前提に、良導絡で自律神経の状態を測ってから施術の方針をご相談しています。
本記事では、頭痛のタイプ、医療機関を先に受診していただきたいサイン、鍼と頭痛についての研究報告、東洋医学の見方、そして当院の進め方とセルフケアまでを順にご説明します。
INDEX≡目次
- 1まず知っておきたい、頭痛のタイプ
- ►くり返す頭痛の代表的な3つ
- ►痛み止めの飲みすぎにも注意
- 2鍼灸より先に、医療機関を受診していただきたい頭痛
- 3鍼と頭痛について、研究ではどう報告されているか
- ►緊張型頭痛についての報告
- ►片頭痛についての報告
- 4東洋医学から見た頭痛
- ►痛む場所と経絡の関係
- ►よく語られる見立て
- 5当院の進め方|測ってから施術する
- ►①無料カウンセリングで頭痛の様子をうかがう
- ►②良導絡で自律神経の状態を測る
- ►③頭鍼(YNSA)と体のツボを組み合わせる
- 6頭痛のタイプ別、毎日のセルフケア
- ►緊張型頭痛が多い方
- ►片頭痛が多い方
- 7よくあるご質問
- ►頭痛があるときに、鍼を受けてもよいですか?
- ►頭痛薬を飲んでいても大丈夫ですか?
- ►頭に鍼を刺すのは怖くないですか?
- ►職場で頭痛がつらいとき、出張で施術を受けられますか?
- 8まとめ|原因を確かめ、いまの状態を知るところから
まず知っておきたい、頭痛のタイプ
頭痛は大きく、ほかに原因となる病気がない「一次性頭痛」と、別の病気が原因で起こる「二次性頭痛」に分けられます。慢性的にくり返す頭痛の多くは一次性頭痛ですが、二次性頭痛を見落とさないことがとても大切です。
くり返す頭痛の代表的な3つ
| タイプ | 痛み方の特徴 | よく一緒にみられること |
|---|---|---|
| 緊張型頭痛 | 頭全体や後頭部が締めつけられるような、重い痛み | 首・肩のこり、長時間のデスクワーク、目の疲れ |
| 片頭痛 | こめかみ周辺などがズキズキと脈打つように痛む。数時間〜数日続くことも | 吐き気、光や音がつらい、動くと悪化する |
| 群発頭痛 | 片側の目の奥がえぐられるように強く痛む。一定期間に集中して起こる | 涙や鼻水、目の充血 |
出典:一般的な頭痛の分類をもとに当院で整理
冒頭でご紹介した国内の調査からも、くり返す頭痛は決して珍しいお悩みではないことがわかります。
ご自身の頭痛がどのタイプにあたるかは、医療機関で医師の診断を受けて確かめていただくのが確実です。片頭痛と緊張型頭痛が両方ある方もいらっしゃいます。
痛み止めの飲みすぎにも注意
頭痛薬をひんぱんに使い続けると、かえって頭痛が起こりやすくなる「薬剤の使用過多による頭痛」が起こることが知られています。痛み止めを飲む日が月に10日以上ある状態が続いている場合は、一度医療機関でご相談ください。
当院のこと
「測ってから施術する」当院の進め方
HARI CHOCOMINT では、良導絡で自律神経の状態を数値で確かめてから、その日の施術を組み立てます。どんな方法を使い、料金はどのくらいか。まずは読んで確かめてみてください。
鍼灸より先に、医療機関を受診していただきたい頭痛
次のような頭痛は、脳や血管などの病気が隠れている可能性があります。鍼灸ではなく、ためらわずに医療機関を受診してください。突然の激しい頭痛や、まひ・ろれつの回らなさがあるときは、救急車(119番)を呼んでください。
- これまでに経験したことのない、突然の激しい頭痛
- 手足のしびれや動かしにくさ、ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 物が二重に見える、視野が欠ける
- 発熱を伴い、首が硬くて前に曲げにくい
- 頭を打ったあとから続く頭痛
- 50歳を過ぎてから初めて起こった頭痛
- 日を追うごとに強くなっていく頭痛
頭痛の原因を診断するのは医師の役割で、鍼灸師には行えません。施術のご相談の際にも、こうしたサインがないかを必ず確認しています。
鍼と頭痛について、研究ではどう報告されているか
鍼と頭痛の関係は、海外を中心に研究が重ねられてきました。ここでは、多くの研究を集めて評価するコクラン・レビューの報告をご紹介します。
緊張型頭痛についての報告
2016年のコクラン・レビュー(緊張型頭痛の予防)では、ひんぱんに起こる緊張型頭痛や慢性の緊張型頭痛の方を対象とした研究がまとめられています。
| 比べた相手 | 鍼を受けたグループ | 比べたグループ |
|---|---|---|
| 通常のケアのみ(大規模試験) | 48% | 19% |
| 偽の鍼(4試験の統合) | 51% | 43% |
数値は、施術期間のあとに頭痛の頻度が半分以下になった人の割合。出典:Linde K, et al. Acupuncture for the prevention of tension-type headache. Cochrane Database Syst Rev 2016;(4):CD007587
レビューの著者は、鍼がひんぱんな緊張型頭痛や慢性の緊張型頭痛に有効である可能性を示しつつ、ほかの方法と比べる研究がさらに必要だとまとめています。
片頭痛についての報告
同じく2016年のコクラン・レビュー(反復性片頭痛の予防)では、次のように報告されています。
| 比べた相手 | 鍼を受けたグループ | 比べたグループ |
|---|---|---|
| 鍼なし(発作時の対処のみなど) | 41% | 17% |
| 予防薬(3か月後) | 57% | 46% |
数値は、頭痛の頻度が半分以下になった人の割合。出典:Linde K, et al. Acupuncture for the prevention of episodic migraine. Cochrane Database Syst Rev 2016;(6):CD001218
著者は、偽の鍼との差は小さいこと、1年を超える長期の研究が不足していることにも触れています。研究の結果は、多くの人を平均したときの傾向です。ひとりひとりに同じ変化が起こることを示すものではありません。
国内でも、日本神経学会・日本頭痛学会などが医師向けにまとめた「頭痛の診療ガイドライン2021」で、鍼に関する項目が取り上げられています。
なお、これらは一般的な鍼についての研究で、当院の施術(YNSAなど)の効果を示すものではありません。
ご相談だけでも
自分の場合はどうなのか、気になったら
症状や体質、通えるペースは一人ひとり違います。「鍼が向いているのか」「何回くらいを考えればよいか」など、施術者の Masae に LINE で気軽にご相談ください。予約をしなくても大丈夫です。
LINEで相談する施術中は返信が遅れることがあります。
東洋医学から見た頭痛
鍼灸のもとになっている東洋医学では、頭痛を「どこが」「どのように」痛むかで捉え、体全体のバランスとあわせて見立てます。
痛む場所と経絡の関係
東洋医学では、体には「経絡(けいらく)」という気の通り道があると考えます。頭の横(こめかみ)、後頭部、おでこ、頭のてっぺんなど、痛む場所によって関わりが深いとされる経絡が異なります。そのため、頭の痛みに対して、手足や首・肩のツボを使うこともあります。
よく語られる見立て
- 気の巡りの滞り:ストレスや緊張が続き、首肩がこわばって頭が重くなる
- 冷えや湿気の影響:天気や気圧の変化、冷えで痛みが出やすい
- 疲れ・エネルギー不足:疲れがたまったときや、寝不足のときに痛みやすい
東洋医学の見立ては、痛みの出方や体質を言葉にするための手がかりです。当院では、この見立てと次の章の測定結果をあわせて、施術の組み立てを考えます。
当院の進め方|測ってから施術する
鍼灸は、はり師・きゅう師の国家資格をもつ施術者が行う施術です。頭痛のご相談では、次の順番で進めています。
①無料カウンセリングで頭痛の様子をうかがう
まず30分の無料カウンセリング(Zoomまたはお電話)で、頭痛のタイプや頻度、医療機関への受診状況、服用中のお薬などをうかがいます。前の章でご紹介した受診のサインがある場合は、先に医療機関へのご相談をおすすめしています。
②良導絡で自律神経の状態を測る
施術の当日は、良導絡(りょうどうらく)で手足の24か所の皮膚の電気の通りやすさを測り、自律神経の傾向を数値でお見せします。交感神経が優位に振れているかどうかも含めて、数値を一緒に確認します。良導絡は病名を判定するものではなく、いまの状態の傾向を知るための目安です。
③頭鍼(YNSA)と体のツボを組み合わせる
測定の結果をもとに、頭のツボを使う頭鍼(YNSA・山元式新頭鍼療法)と、首・肩・手足のツボへのはり・きゅうを組み合わせます。頭鍼の仕組みや根拠については頭鍼の効果と根拠の記事で詳しくご紹介しています。
鍼で起こりうる内出血やだるさ、まれな出血・感染など、頭への鍼のリスクと当院の安全管理は、頭鍼のリスクと安全管理の記事にまとめました。
頭痛のタイプ別、毎日のセルフケア
セルフケアは、頭痛のタイプによって合うものが異なります。どのタイプかわからないときは、無理をせず医療機関でご相談ください。
緊張型頭痛が多い方
- 1時間に一度は立ち上がり、首・肩を軽く回す
- 首の後ろや肩を、蒸しタオルなどであたためる
- 画面の高さを目線に近づけ、うつむく姿勢を減らす
- ゆっくり吐く呼吸を数回くり返し、体の力を抜く
片頭痛が多い方
- 痛みが出ているときは、暗く静かな場所で休む
- こめかみや首を冷やすと楽になる方もいます(あたためると悪化することがあります)
- 寝不足・寝すぎ・食事を抜くなど、きっかけになりやすいことを記録しておく
片頭痛と緊張型頭痛では、あたためるか冷やすかが逆になることがあります。「頭痛日記」をつけて、どんなときに痛むかを記録しておくと、医療機関や当院でのご相談にも役立ちます。
初回は無料カウンセリングから
まずは30分、お話をうかがいます
Zoom またはお電話で、今のお悩みとご希望をうかがい、施術の組み立てと通うペースをご提案します。その場でお決めいただかなくて構いません。
東京23区へ出張/レンタルサロン 9:00〜21:00・年中無休
よくあるご質問
頭痛があるときに、鍼を受けてもよいですか?
受診のサインにあたる頭痛でなければ、ご相談いただけます。ただ、片頭痛の強い痛みが出ている最中は、体を動かすだけでつらいこともあります。当日の体調をうかがいながら、施術するかどうかをご一緒に決めます。
頭痛薬を飲んでいても大丈夫ですか?
はい、ご相談いただけます。お薬は医師の指示どおりに続けていただき、自己判断でやめないようお願いしています。服用中のお薬は、カウンセリングの際にお知らせください。
頭に鍼を刺すのは怖くないですか?
頭皮は場所によって、チクッと感じやすいところがあります。使う鍼は髪の毛ほどの細さで、刺す深さも浅めです。痛みが強いときはその場でお伝えいただければ、調整します。痛みの感じ方全般については鍼は痛いのかについての記事で正直にお伝えしています。
職場で頭痛がつらいとき、出張で施術を受けられますか?
はい。当院は東京23区のご自宅や職場へうかがう出張型で、レンタルサロンでの施術も承っています。料金は1回18,000円〜(近隣エリア・ご自宅・職場への出張・税込・交通費込み)です。エリアごとの料金はメニュー・料金ページをご覧ください。法人での導入については法人向けページでご案内しています。
まとめ|原因を確かめ、いまの状態を知るところから
くり返す頭痛には、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛などのタイプがあります。突然の激しい頭痛や、しびれ・言葉の出にくさを伴う頭痛は、ためらわずに医療機関を受診してください。鍼については、緊張型頭痛や片頭痛の頻度に関する研究報告がありますが、変化の感じ方には個人差があります。
当院では、良導絡でいまの自律神経の状態を数値でお見せし、ご説明してから施術の方針をご相談しています。頭痛日記を手元に置いて、どんなときに痛むのかを一緒に整理するところからでも構いません。まず、いまの状態を一緒に見てみませんか。ご相談は公式LINEで承っています。