仕事と更年期の両立|自律神経を見える化して整える働き方
「会議中にいきなり顔が火照る」「午後になると集中力が続かない」「夜、眠りが浅くて疲れが抜けない」——40代後半から50代前半にかけて、仕事中にこうした変化を感じる方は少なくありません。
結論からお伝えします。更年期に仕事で感じる不調の多くは、女性ホルモンの急な減少が自律神経に波及して起こっています。厚生労働省の令和4年調査でも、40代女性の28.3%、50代女性の38.3%が更年期症状を自覚していると報告されています(厚生労働省・更年期症状・障害に関する意識調査 令和4年)。「気のせい」でも「気合いが足りない」でもありません。
本記事では、①仕事中に出やすい症状の背景、②病院で「異常なし」と言われた方の視点、③日常のセルフケア、④職場での切り替え方、⑤当院が採用している「見える化」の手順、の順で整理しました。読み終わったときに、明日からの一歩が見つかっていれば嬉しく思います。
| 年代 | 更年期症状を自覚する女性の割合 | 出典 |
|---|---|---|
| 40代 | 28.3% | 厚生労働省 令和4年調査 |
| 50代 | 38.3% | 厚生労働省 令和4年調査 |
| 就業女性で仕事に影響あり | 約4割 | 厚労省・企業向け実態把握調査 |
INDEX≡目次
- 1仕事中の更年期症状に悩む方が増えている
- ►働く女性の多くが更年期症状を経験している
- ►仕事に影響が出る主な症状
- ►40代後半〜50代前半に集中する理由
- 2更年期症状の背景にある「自律神経の乱れ」
- ►エストロゲン減少と自律神経中枢の関係
- ►交感神経優位が続くと出やすい症状
- ►「切り替え」が難しくなる時期
- 3病院で「異常なし」と言われた方への視点
- ►婦人科・内科で異常なしと言われる背景
- ►見えないから対処しづらいという苦しさ
- ►「気のせい」ではないことを数値で確かめる意味
- 4仕事を休まず続けるためのセルフケア
- ►1日3回の深呼吸で副交感神経に切り替える
- ►冷えとほてりを両方ケアする服装の工夫
- ►就寝90分前の入浴で睡眠の質を上げる
- ►カフェイン・アルコール・砂糖のとり方を見直す
- 5職場でできる「切り替え」の工夫
- ►会議前後に1分だけ確保する「呼吸の時間」
- ►ホットフラッシュを感じたときの対処手順
- ►産業医・保健師・上司への伝え方
- 6当院のアプローチ|見える化してから施術する
- ►良導絡測定で自律神経の状態を可視化する手順
- ►YNSA(山元式新頭鍼療法)による頭鍼の位置づけ
- ►施術後にもう一度測定し、変化をご一緒に確認する
- ►痛みが心配な方へ
- 7よくあるご質問(FAQ)
- ►更年期の症状で仕事がつらいのですが、鍼灸で必ず楽になりますか?
- ►婦人科で「異常なし」と言われました。それでも通う意味はありますか?
- ►施術は仕事の合間にも通えますか?
- ►職場に相談していいのか迷います。
- ►費用はどれくらいですか?
- ►予約はどう取ればよいですか?
仕事中の更年期症状に悩む方が増えている
仕事中に感じる更年期の不調は、決して珍しいものではありません。ホットフラッシュ、倦怠感、動悸、集中力の低下——それぞれ症状名は違っても、40代後半から50代前半の女性の多くが「以前と同じ働き方では回らない」と感じ始める時期に重なります。
働く女性の多くが更年期症状を経験している
厚生労働省が2022年に公表した「更年期症状・障害に関する意識調査」では、40代女性で28.3%、50代女性で38.3%が更年期症状を自覚していました。加えて、就業している女性を対象とした民間の調査でも、症状のある方の約4割が「仕事のパフォーマンスに影響が出ている」と回答しています。
「自分だけがつらいのでは」と感じる方が多いのですが、実際にはむしろ多数派に近い。まずこの事実を、静かに受け止めてみてください。
仕事に影響が出る主な症状
現場でお聞きするご相談の中でも、仕事と絡む頻度が高いのは次のような症状です。
- ホットフラッシュ(急な顔のほてり・のぼせ・発汗)
- 倦怠感、疲れが抜けない感覚
- イライラ・気分の落ち込み・涙もろさ
- 集中力の低下、うっかりミスの増加
- 夜間の中途覚醒・寝汗による睡眠の質の低下
- 動悸・胸の締め付け感
これらは単独で出ることもあれば、複数が同時に重なることもあります。
40代後半〜50代前半に集中する理由
日本人女性の閉経の平均年齢は約50歳と言われており(日本産科婦人科学会)、その前後の10年間が「更年期」に該当します。この時期は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に下がるため、身体の適応が追いつかない場面が増えるとされています。
働き方の観点で言えば、管理職・介護・子育ての責任がピークで重なりやすい世代でもあります。身体側の変化と役割の重さが同時に来る——これが「仕事と更年期の両立」というテーマが社会的にも注目されている背景です。
当院のこと
「測ってから施術する」当院の進め方
HARI CHOCOMINT では、良導絡で自律神経の状態を数値で確かめてから、その日の施術を組み立てます。どんな方法を使い、料金はどのくらいか。まずは読んで確かめてみてください。
更年期症状の背景にある「自律神経の乱れ」
更年期のつらさは、ホルモンの数値だけでは説明しきれない部分があります。多くの症状は、エストロゲンの急な減少が自律神経の中枢まで波及することで起こる、というのが医療分野で広く共有されている見立てです。
エストロゲン減少と自律神経中枢の関係
エストロゲンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部(ししょうかぶ)という場所です。視床下部とは、自律神経とホルモンを一括して調整している司令塔のような場所で、両者の中枢が解剖学的にすぐ隣に並んでいます。
エストロゲンが急に減ると、視床下部が「もっと出せ」と信号を強く出し続けるのですが、卵巣は応えられません。この混乱が隣の自律神経中枢にも波及して、体温調節や睡眠、心拍のリズムまで不安定になっていくと説明されています(日本産科婦人科学会・更年期障害の解説より)。
交感神経優位が続くと出やすい症状
自律神経は「交感神経(アクセル)」と「副交感神経(ブレーキ)」の2系統です。仕事のプレッシャー・睡眠不足・ホルモン変動が重なると、交感神経が優位のまま切り替わりにくくなります。
| 項目 | 交感神経優位(アクセル) | 副交感神経優位(ブレーキ) |
|---|---|---|
| 日中の集中 | 持続しにくく、頭が重い | 切り替えがスムーズ |
| 夜の睡眠 | 浅い・中途覚醒 | 深く、朝までまとまる |
| 体温 | 冷えのぼせ・発汗 | 安定して穏やか |
| 心拍 | 速まりやすい・動悸 | ゆるやかで整う |
| 消化 | 食欲不安定・胃もたれ | 食欲・便通が整う |
その結果として、ホットフラッシュ・冷えのぼせ・動悸・浅い睡眠・食欲の乱れといった症状が出やすくなります。仕事中の「なぜかつらい」の多くは、この切り替えの難しさから来ています。
「切り替え」が難しくなる時期
若い頃は、仕事が終われば自然にリラックスモードに戻れた方も、更年期を挟むと同じ切り替えに時間がかかるようになります。これは意志の問題ではなく、身体の側で切り替えの機能が一時的に鈍っている、と捉えたほうが実態に近い時期です。
病院で「異常なし」と言われた方への視点
婦人科や内科で検査を受けても、「血液検査上は問題ありません」と言われる方も少なくありません。数字は正常なのに、体感は苦しい——このギャップに戸惑う方が本当に多いです。
婦人科・内科で異常なしと言われる背景
血液検査で測るホルモン値は、あくまで採血した瞬間の数値です。更年期のホルモン分泌は日内・日差変動が大きく、また症状のつらさとホルモン値の低さは必ずしも比例しません。西洋医学の枠組みでは「基準値内なのでご様子見」となる場面が、どうしても出てきます。
見えないから対処しづらいという苦しさ
数値で見えないと、周囲にも説明しづらく、自分でも対処のとっかかりが掴みにくくなります。「気のせいと言われた」「歳のせいと片づけられた」というご相談は当院でもよくいただきます。ここを軽く扱いたくない、というのが当院の基本姿勢です。
「気のせい」ではないことを数値で確かめる意味
当院では、血液検査とは別軸の指標として、皮膚の電流から自律神経のバランスを数値化する「良導絡(りょうどうらく)」測定を採用しています。ホルモンの値が正常でも、自律神経のバランスは大きく崩れている——そういうパターンが数値として現れることがあります。
「気のせいではないと分かるだけで、少し楽になりました」というお声を聞くたびに、見える化には心理的な意味もあると感じています。
ご相談だけでも
自分の場合はどうなのか、気になったら
症状や体質、通えるペースは一人ひとり違います。「鍼が向いているのか」「何回くらいを考えればよいか」など、施術者の Masae に LINE で気軽にご相談ください。予約をしなくても大丈夫です。
LINEで相談する施術中は返信が遅れることがあります。
仕事を休まず続けるためのセルフケア
生活の中でできる工夫を、いくつかご紹介します。派手なものではありませんが、続けやすさを重視した内容です。
1日3回の深呼吸で副交感神経に切り替える
深く長くゆっくり吐く呼吸は、副交感神経を優位に切り替える手がかりになります。3秒吸って、6秒かけて吐く。これを1日3回、1分ずつでも十分です。会議前・昼食後・退勤前など、切れ目に挟むと続きます。
冷えとほてりを両方ケアする服装の工夫
ホットフラッシュのある方は、脱ぎ着しやすい重ね着が大切です。首元・手首・足首を出しすぎない一方、上に羽織るものは軽くて薄いカーディガンやストールが便利です。オフィスの空調と自分の体感のずれに、身につけているもので対応できると気が楽になります。
就寝90分前の入浴で睡眠の質を上げる
40〜41度のお湯に15分ほど浸かり、就寝の90分前に上がる。この流れで深部体温が下がるタイミングと眠気のタイミングが重なりやすくなると、複数の睡眠研究で報告されています。眠りが浅いと感じている方は、まず入浴の時間帯から見直してみてください。
カフェイン・アルコール・砂糖のとり方を見直す
夕方以降のカフェイン、寝酒、糖分の多い夜食は、それぞれ交感神経を刺激したり、睡眠の質を下げたりすることが分かっています。すぐに全部やめる必要はなく、「17時以降のカフェインだけ」「週に1日だけ寝酒をやめる」のように、小さな幅で試すのがおすすめです。
職場でできる「切り替え」の工夫
更年期のつらさは、周囲に理解されにくい部分がどうしても残ります。だからこそ、自分の状態を早めに察知して、負荷を切り替える仕組みを持っておくことが大切です。
会議前後に1分だけ確保する「呼吸の時間」
大きな会議の前後に、席を立ってトイレや給湯室に移動し、1分だけ深呼吸するというルールを作っている方もいらっしゃいます。会議室から会議室へ移動する際の30秒でも構いません。「切り替えの合図」を自分の生活の中に埋め込むイメージです。
ホットフラッシュを感じたときの対処手順
「熱がこもってきたな」と感じた時点で、次の順番で対応すると落ち着きやすくなります。
- 上着や襟元をゆるめる
- 冷たいペットボトルや保冷剤を首の後ろ・手首に当てる
- 深く長い呼吸を3回
- 可能であれば席を外して1〜2分静かに過ごす
準備しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
産業医・保健師・上司への伝え方
「更年期です」と言い切りにくい方は、まず産業医や保健師に相談されるケースが多いです。就業規則によっては、短時間勤務・フレックスタイム・在宅勤務の活用ができることもあります。すべてを一人で抱えず、社内の窓口をひとつでも使ってみてください。
当院のアプローチ|見える化してから施術する
HARI CHOCOMINT は、北千住を拠点に、東京23区のご自宅・職場への出張とレンタルサロンで施術を行う鍼灸サロンです。施術者は Masae ひとり。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格3つを保有し、医療従事者としての現場歴は約13年になります。

良導絡測定で自律神経の状態を可視化する手順
良導絡は、京都大学の中谷義雄博士が1950年に発見した測定法です。手首と足首の左右計12カ所(代表測定点)の皮膚電気抵抗を測り、交感神経と副交感神経のバランス傾向を数値としてご覧いただけます。所要時間は約5分。痛みはありません。
測定結果はグラフで表示され、その場でご一緒に確認します。「今、身体の中で何が優位になっているのか」を目で見てから、施術方針をご相談する——これが当院の「見える化」の第一段階です。
YNSA(山元式新頭鍼療法)による頭鍼の位置づけ
YNSA(Yamamoto New Scalp Acupuncture)は、宮崎県の山元敏勝医師が体系化した頭部への鍼を用いる手法で、国際的にも学会が組織されています。当院ではこの手法を学び続けており、自律神経の乱れに関わるご相談で採用することがあります。学会の説明では、頭部の反応点への刺激を通して身体のバランスを整えることを目的とする、とされています。
施術後にもう一度測定し、変化をご一緒に確認する
施術後、もう一度良導絡で測定を行い、施術前との数値の変化をご覧いただきます。数字が動く方もいれば、大きく変わらない方もいらっしゃいます。変化の有無をそのままお伝えすることを、当院の基本方針にしています。効果を約束するのではなく、事実をご一緒に確認するというスタンスです。
痛みが心配な方へ
「鍼は痛そう」と感じる方が多いのですが、当院で使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針のような筒状ではありません。チクッとする感覚が出る場合はあります。ただ、施術後に強い痛みが残ることはほとんどありません。ご利用は30分の無料カウンセリング(Zoom または電話)から始まり、施術当日は1回90分(良導絡測定・施術・説明・アフターケア込み)が目安です。
なお、鍼の施術では、まれに内出血・だるさ(瞑眩:めんげん)・軽い出血が生じる場合があります。当院ではリスクについても事前にご説明します。
初回は無料カウンセリングから
まずは30分、お話をうかがいます
Zoom またはお電話で、今のお悩みとご希望をうかがい、施術の組み立てと通うペースをご提案します。その場でお決めいただかなくて構いません。
東京23区へ出張/レンタルサロン 9:00〜21:00・年中無休
よくあるご質問(FAQ)
更年期の症状で仕事がつらいのですが、鍼灸で必ず楽になりますか?
効果を保証することはできません。ただ、当院では良導絡測定で自律神経の状態を確認してから施術方針をご相談する運用にしていますので、まずご自身の身体で何が起きているのかを見ることから始められます。まず状況を可視化することが、対処の第一歩になると考えています。
婦人科で「異常なし」と言われました。それでも通う意味はありますか?
血液検査のホルモン値は基準内でも、自律神経のバランスは別軸で乱れていることがあります。当院はあくまで鍼灸サロンであり、婦人科の代わりではありません。婦人科への通院と並行して、自律神経の状態を測って施術で整えていく——という位置づけでご利用いただけます。
施術は仕事の合間にも通えますか?
はい、可能です。営業時間は9:00〜21:00で、年中無休で受付しています。東京23区のご自宅・職場へうかがうほか、レンタルサロンでのご利用もでき、いずれも完全1対1です。1回90分(良導絡測定・説明・アフターケア込み)が目安です。最初は30分の無料カウンセリング(Zoom または電話)からで、お申し込みは Web またはLINEから承っています。
職場に相談していいのか迷います。
産業医や保健師にまず相談される方が多いです。就業規則によっては短時間勤務やフレックスの活用ができることもあります。ご自身の状態を可視化して伝えられると、話が前に進みやすくなります。当院で測定した結果を、社内の相談時にご活用いただいたケースもあります。
費用はどれくらいですか?
料金は1回90分・18,000円〜(近隣エリア・ご自宅や職場への出張の場合)です。良導絡測定・説明・アフターケア込み、税込、23区内の交通費込みで、エリアやレンタルサロンのご利用によって異なります。近隣エリアでは、継続して通われる方向けに回数プランもご用意しています。契約内容や中途解約の可否など詳細は、メニューページと Masae からの事前説明でご確認いただけます。無理に回数プランをおすすめすることはありません。
予約はどう取ればよいですか?
ネット予約、または公式LINEからご相談ください。最初は30分の無料カウンセリング(Zoom または電話)からのご案内ですので、「まずは話を聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。メニューや料金の詳細はメニュー・料金ページでご確認いただけます。
参考にした主な出典
- 厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」令和4年
- 日本産科婦人科学会「女性の一生と体の変化・更年期障害」
- 中谷義雄『良導絡自律神経調整療法』(1955年、日本良導絡自律神経学会)
- YNSA学会 公式サイト
まず、見てみませんか。気になることがあれば、LINEからお気軽にご相談ください。