鍼は痛いのか|0.25mmの実際とチクッとする瞬間を正直にお伝えします
鍼は痛いのか。当院のお答えは「チクッとする瞬間はあります」です。「痛くありません」とは申し上げません。ただ、当院が使う鍼は直径0.25mm。注射針のような筒状ではなく、髪の毛ほどの細さです。感じ方は部位や体調で変わります。
初めて鍼を受ける方が最初に気にされるのは、ほとんどの場合この一点です。ネットで調べると「痛くない」と書かれた記事が並びます。それでも不安が消えないのは、実際のところが書かれていないからではないでしょうか。
この記事では、痛みの正体を、事実の範囲で正直にご説明します。
INDEX≡目次
- 1「痛くない」とは言いません。まず、鍼の太さの話から
- ►当院が使う鍼は0.25mm。髪の毛ほどの細さです
- ►注射針との決定的な違いは「筒状かどうか」
- ►なぜ「痛くない」と言い切らないのか
- 2チクッとする瞬間の正体|どこで、どのくらい感じるのか
- ►刺入の瞬間に感じる「チクッ」
- ►「響き」と呼ばれる独特の感覚
- ►施術後に残る感覚とその扱い
- 3痛みを左右する4つの要因
- ►部位による違い(頭・顔・手足)
- ►その日の体調と自律神経の状態
- ►緊張しているほど感じやすい
- ►施術者の手技と鍼管の役割
- 4当院が「測ってから刺す」理由|痛みの不安と直結しています
- ►良導絡で今の状態を数値で見ていただく
- ►説明してから触る、という順番
- ►YNSA頭鍼で頭に刺すと聞くと怖い、という方へ
- 5初めての方が当日不安にならないために
- ►初回の流れ(問診・触診・測定・施術・アフターケア)
- ►痛みが不安なときは、遠慮なくその場で伝えてください
- ►内出血など、起こりうることも正直にお伝えします
- 6鍼灸院を選ぶときに見ておきたいこと
- ►国家資格(はり師・きゅう師)を保有しているか
- ►施術前に説明があるか
- ►使い捨て鍼を使っているか
- 7関連する記事
- 8よくあるご質問
- 9おわりに
「痛くない」とは言いません。まず、鍼の太さの話から
当院はホームページでも施術中でも、「痛くありません」という言い方をしていません。期待させてしまうからです。かわりに「チクッとはします」とお伝えしています。
当院が使う鍼は0.25mm。髪の毛ほどの細さです
当院がYNSA頭鍼で使用しているのは、直径0.25mmの極細鍼です。日本人の髪の毛は、太い方でおよそ0.1mm前後といわれます。鍼はその2〜3本分ほど、と考えていただくと近い太さです。
数字だけ聞いてもピンとこないと思います。多くの方が想像されているのは、健康診断の採血で使う注射針でしょう。あの感覚を思い浮かべると、身構えてしまうのは自然なことです。
注射針との決定的な違いは「筒状かどうか」
ここが最も大きな違いです。注射針は、薬液を体内に送ったり血液を抜いたりするため、内部が空洞の筒になっています。筒である以上、先端は斜めに削がれて刃のような形状になります。組織を切りながら進む構造です。
いっぽう鍼は、中が詰まった一本の線です。先端も刃ではなく、丸みを帯びています。組織を切るのではなく、押し分けて入っていきます。
同じ「針」という字を使うので混同されがちですが、構造も目的もまったく別のものです。
注射針と鍼は、構造がまったく別のものです
注射針
内部が空洞の「筒」
薬液を通す・血液を抜くための構造
先端は斜めに削がれた刃の形
組織を切りながら進む
鍼(当院で使用:直径0.25mm)
中が詰まった一本の「線」
通すものがないので細くできる
先端は刃ではなく丸みを帯びた形
組織を押し分けて入る
筒か、線か。ここが最も大きな違いです
※ 図は構造の違いを示す模式図です。実際の寸法比を正確に表したものではありません。
なぜ「痛くない」と言い切らないのか
理由は2つあります。
ひとつは、事実ではないからです。刺入の瞬間にチクッと感じる方はいらっしゃいます。感じ方には個人差があり、同じ方でもその日の体調で変わります。「痛くない」と言い切ることは、当院にはできません。
もうひとつは、そう言われた方が、かえって身構えると考えているからです。「痛くないはずなのに痛かった」という体験は、説明を受けていない分だけ不安を大きくします。先に正直にお伝えしておくほうが、結果として安心して受けていただけると考えています。
当院のこと
「測ってから施術する」当院の進め方
HARI CHOCOMINT では、良導絡で自律神経の状態を数値で確かめてから、その日の施術を組み立てます。どんな方法を使い、料金はどのくらいか。まずは読んで確かめてみてください。
チクッとする瞬間の正体|どこで、どのくらい感じるのか
痛みの感覚は、ひとまとまりのものではありません。刺す瞬間・入っている間・抜いた後で、性質が変わります。順番に見ていきましょう。
刺入の瞬間に感じる「チクッ」
皮膚の表面には、痛みを感じ取るセンサーが集まっています。鍼がこの層を通過するとき、チクッとした感覚が生じることがあります。
先ほどの調査でも、鍼の副作用として刺鍼時痛は52.9%と報告されています(新原寿志ほか「鍼灸臨床における有害事象に関するアンケート調査 国内の開業鍼灸院を対象として」全日本鍼灸学会雑誌 62巻4号, 2012, pp.315-325) 全日本鍼灸学会雑誌 62巻4号(J-STAGE)
つまり、刺すときに感じることそのものは、珍しい現象ではありません。「感じたら異常」ではないのです。
この瞬間を和らげるために、日本の鍼灸では鍼管(しんかん)という細い筒を使います。鍼を管に通し、頭の部分を軽く叩いて皮膚の層を素早く通過させる方法です。ゆっくり押し込むよりも、感じにくくなるとされています。
「響き」と呼ばれる独特の感覚
鍼が入った後、ズーンと重い感覚や、じんわり広がる感覚が起きることがあります。東洋医学ではこれを「響き」(得気・とっき)と呼びます。
初めての方は、これを「痛み」と表現されることが少なくありません。刺入時のチクッとは別種の、鈍く広がる感覚です。心地よいと感じる方もいれば、慣れない方もいらっしゃいます。
どちらが正しいということはありません。感じ方をそのままお伝えいただければ、強さを調整します。
施術後に残る感覚とその扱い
施術のあと、だるさや眠気が出る場合があります。刺した部位に内出血が出ることもあります。
同じ調査で皮下出血は65.8%、微小出血は62.0%と、上位に挙がっています。決して稀ではない、というのが実際のところです。
鍼の副作用として報告された項目(開業鍼灸院への調査)
| 項目 | 割合 | |
|---|---|---|
| 皮下出血 | 65.8% | |
| 微小出血 | 62.0% | |
| 刺鍼時痛 | 52.9% |
※ 国内の開業鍼灸院を対象としたアンケート調査で報告された項目です。個々の施術で起こる確率を示すものではありません。
出典:新原寿志ほか「鍼灸臨床における有害事象に関するアンケート調査 国内の開業鍼灸院を対象として」全日本鍼灸学会雑誌 62巻4号, 2012, pp.315-325 J-STAGE
大切なのは、これらが起こりうることを先に知っているかどうかです。知らずに内出血を見つければ驚きます。聞いていれば「あれか」で済みます。当院が初回にご説明しているのは、そのためです。
痛みを左右する4つの要因
同じ鍼、同じ施術者でも、感じ方は一定ではありません。主に4つの要因が関わります。
部位による違い(頭・顔・手足)
皮膚の厚みや神経の分布は、部位ごとに違います。手足の先端は感覚が鋭敏で、感じやすい傾向があります。
顔についても、注意が必要な部位とされています。鍼灸安全対策ガイドラインには、「特に、顔面部への刺鍼では、美容上のトラブルが発生しやすいため、丁寧な説明が望まれる」と明記されています(鍼灸安全対策ガイドライン2025年版 改訂第2版, 坂本歩監修, 公益社団法人全日本鍼灸学会 臨床情報部 安全性委員会編, p.50) 鍼灸安全対策ガイドライン2025年版(PDF)
美容鍼をご検討の方は、この点を事前に説明してくれる院を選ばれることをおすすめします。
その日の体調と自律神経の状態
寝不足のとき、強いストレスがかかっているとき、感覚が過敏になることがあります。自律神経のバランスが揺れているときも同様です。
「前回は平気だったのに今日は感じる」というのは、体調が変わったサインでもあります。
緊張しているほど感じやすい
身構えて力が入っていると、筋肉が硬くなります。硬い組織には鍼が入りにくく、感じやすくなります。
「痛いかもしれない」と思って緊張し、緊張したから感じやすくなる。この循環が、初回にはよく起こります。だからこそ、先に説明を受けて納得しておくことに意味があると考えています。
施術者の手技と鍼管の役割
ガイドラインは、内出血の防止についてこう述べています。「不必要に太い鍼の使用や粗雑な手技は控えるとともに、抜鍼後は刺鍼部の圧迫を十分に行うべきである」(同ガイドライン p.50)
裏を返せば、鍼の選び方と手技は、施術者側が引き受けるべき部分だということです。感じ方を患者さんの我慢に委ねる話ではありません。
当院が「測ってから刺す」理由|痛みの不安と直結しています
ここからは、当院のやり方の話をさせてください。痛みの不安と、直接つながっています。
良導絡で今の状態を数値で見ていただく
当院では、施術の前に良導絡(りょうどうらく)で自律神経の状態を測定します。皮膚の電流を測り、交感神経と副交感神経のバランスを数値として見る手法です。中谷義雄博士が見出した方法として知られています。
測定の結果は、その場でご覧いただきます。今どういう状態なのか、どこから整えていくのか。ご自身の目で確認していただいてから、方針をご相談します。
説明してから触る、という順番
当院の施術者Masaeは、測定器の導入を当初迷ったと話しています。決め手になったのは、人は情報の多くを目から得る、という考え方でした。言葉で説明されるより、数値を見たほうが納得できる。その納得が信頼につながる、という判断です。
この順番は、痛みの不安にも効いてきます。「どこに、なぜ刺すのか」が分からないまま鍼を持った手が近づいてくる状況ほど、身構えるものはありません。逆に、理由が分かっていれば身体の力は抜けます。
当院が「見える化してから、施術する」を掲げているのは、効果を約束するためではありません。手順を透明にするためです。
測定結果をご覧いただきながら、方針をご相談します
当院での実際の様子。数値を一緒に見ていただいてから、どこから整えるかをご相談します。
YNSA頭鍼で頭に刺すと聞くと怖い、という方へ
頭に鍼、と聞いて身構える方は多くいらっしゃいます。当然の反応です。
YNSA(山元式新頭鍼療法)は、頭皮にある点にアプローチする施術法です。日本発祥の手法で、山元敏勝医師が体系化したものとして知られ、当院の施術者は学会に所属して学び続けています。
頭皮は、想像されているより感覚が穏やかな部位です。とはいえ「大丈夫です」と言葉で言われて安心できる話ではありません。だからこそ当院は、測定結果をご覧いただき、どこに行うのかをお示ししてから進めます。
ご相談だけでも
自分の場合はどうなのか、気になったら
症状や体質、通えるペースは一人ひとり違います。「鍼が向いているのか」「何回くらいを考えればよいか」など、施術者の Masae に LINE で気軽にご相談ください。予約をしなくても大丈夫です。
LINEで相談する施術中は返信が遅れることがあります。
初めての方が当日不安にならないために
流れを先に知っておくだけで、当日の緊張はかなり変わります。当院の初回で実際に行うことを、順番どおりにご説明します。
初回の流れ(問診・触診・測定・施術・アフターケア)
初回は、問診・触診・良導絡による測定・YNSA頭鍼または美容鍼・マイクロカレント・アフターケアという流れです。いきなり鍼を持つことはありません。
まずお話をうかがい、身体に触れて確認し、測定して現在地を共有する。ここまでを済ませてから、施術に入ります。「今どんな状態か」「どう整えていくか」が分かった状態で受けていただくことを大切にしています。
初回の流れ
問診
お話をうかがいます
触診
身体に触れて確認します
良導絡で測定
数値を一緒に見ます
施術
YNSA頭鍼または美容鍼・マイクロカレント
アフターケア
気になる点をうかがいます
※ いきなり鍼を持つことはありません。順番に進めます。
痛みが不安なときは、遠慮なくその場で伝えてください
施術中に「今のは痛かった」と言っていただいて構いません。我慢していただく理由はどこにもありません。
感じ方には個人差があります。強さや部位は、うかがいながら調整していきます。言いにくい雰囲気を作らないことも、施術者の仕事のうちだと考えています。
レンタルサロンは落ち着いた個室です。ご自宅・職場への出張もお選びいただけます。いずれも1対1で、他の方の目や声を気にせずお話しいただけます。
内出血など、起こりうることも正直にお伝えします
先ほど見たとおり、皮下出血は珍しいことではありません。だるさや眠気が出ることもあります。
当院がこれらを先にお伝えするのは、驚かせないためです。起こりうることとして知っていただいたうえで、気になる症状があればご連絡ください、とお願いしています。
都合の悪いことを伏せておいて、後から説明する。それは当院の考え方に合いません。
鍼灸院を選ぶときに見ておきたいこと
痛みへの不安は、院の選び方でもかなり変わります。事前に確認できる点を3つ挙げます。
国家資格(はり師・きゅう師)を保有しているか
鍼を扱う施術には、はり師・きゅう師という国家資格が要ります。ホームページに資格の記載があるかは、事前に確認できます。
当院の施術者Masaeは、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を保有しています(国家資格保有)。医療従事者としての経験は約13年です。
施術前に説明があるか
何をするのか、なぜそこなのか。施術前に説明があるかどうかは、痛みの不安に直結します。
説明を省く院が悪いという話ではありません。ただ、不安が強い方ほど、説明の丁寧な院を選ばれたほうが結果として楽に受けられます。予約前に質問して、その返答の丁寧さを見るのもひとつの方法です。
使い捨て鍼を使っているか
衛生面は、痛み以前の前提です。鍼灸安全対策ガイドラインには、「鍼管や鍼皿など鍼に直接接触する器具は、滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)のものを使用することが推奨される」と記されています(同ガイドライン p.38)
当院は使い捨ての鍼を使用しています。気になる方は、遠慮なくお尋ねください。
当院で使用している鍼
使い捨ての鍼を使用しています。指先と比べると、細さが伝わるかと思います。
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- 頭痛や首肩のこりでお悩みの方へ:頭痛・首肩のコラム一覧
- 施術内容と料金:メニュー・料金
初回は無料カウンセリングから
まずは30分、お話をうかがいます
Zoom またはお電話で、今のお悩みとご希望をうかがい、施術の組み立てと通うペースをご提案します。その場でお決めいただかなくて構いません。
東京23区へ出張/レンタルサロン 9:00〜21:00・年中無休
よくあるご質問
Q. 鍼は本当に痛いですか?
A. チクッとする瞬間はあります。当院は「痛くありません」とは申し上げません。ただ、使用する鍼は0.25mmで、注射針のような筒状ではなく髪の毛ほどの細さです。感じ方には個人差があり、部位や体調によっても変わります。
Q. 頭に鍼を刺すと聞きました。怖いのですが。
A. YNSA(山元式新頭鍼療法)は頭皮の点にアプローチする施術法です。頭は不安に感じられる方が多い部位ですので、当院では刺す前に良導絡の測定結果をご覧いただき、どこに、なぜ行うのかをご説明してから進めます。
Q. 施術中に痛かったら、途中で言ってもいいですか?
A. もちろんです。遠慮なくその場でお伝えください。感じ方には個人差がありますので、都度うかがいながら進めます。我慢していただく理由はありません。
Q. 施術のあとに何か起こることはありますか?
A. 刺した部位に内出血が出ることや、施術後に一時的なだるさ・眠気を感じる場合があります。国内の調査でも皮下出血は上位に挙がっており、珍しいことではありません。気になる症状があれば遠慮なくご連絡ください。
Q. 鍼は使い回しではありませんか?
A. 当院は使い捨て(ディスポーザブル)の鍼を使用しています。鍼灸安全対策ガイドラインでも、鍼に直接接触する器具は滅菌済みの使い捨てのものが推奨されています。鍼灸院を選ぶ際は、この点を事前に確認されることをおすすめします。
Q. 初めてでも大丈夫ですか。何を持っていけばいいですか?
A. 初回は問診・触診に加えて良導絡で今の状態を測定し、YNSA頭鍼または美容鍼、マイクロカレント、アフターケアまでを行います。特別にお持ちいただくものはありません。ご不安な点は、事前に公式LINEでご相談いただけます。
おわりに
鍼は痛いのか。当院のお答えは、この記事の最初と変わりません。チクッとする瞬間はあります。それでも、その正体が分かっていれば、身構える必要はかなり減ります。
当院ができるのは、細い鍼を選ぶこと。手技を丁寧にすること。そして、測って、お見せして、ご説明してから触ることです。
不安なまま予約する必要はありません。聞きたいことがあれば、まずご相談ください。